6月11日の日記

2004年6月11日
なんとなく書いてみたんで出してみる。
何かわからなくてもわかっても突っ込まないでくれると嬉しいです(何)

「向こう」から帰ってきて約1年ぐらい
卒業式も終わり早めの春休みも終わりかけてた日
彼は挨拶がてら馴染みの深い場所へ来ていた。

「こんちはー …って、誰もいねぇし」
いつもなら大抵誰かいるはずの場所は今日は不在…珍しいっちゃぁ珍しい
これを好機と見たか1年とちょっと前と同じように窓を開け腰掛ける。
風があって暑くもなく寒くもないちょうどいい日、洗濯物がよく乾きそうだとか思いつつ煙草と取り出し火をつける。

「桜…咲いてんだ」
誰に言うでもなく馬鹿みたいに一言漏らしてから頭を働かす。
何か考えていたんだろうが気がついてみればやはり彼女の事を思い浮かべている。
「向こう」から帰ってこなかった少女、彼が好きだった少女
叶わない片思いだと思っていたが、まさかこんな感じで決着がつくとは思わなかった。
多分世の中で最高で最悪の入れ違いだと今でも思う
あの時俺が間に合ってなければ…とか後悔した事もよくあった。
そして、出した結論…もう一度「向こう側」に行けばいいんだ。

「さてと、まずは何処から行きますかね」
彼は腕を組んで思案した。まず「向こう側」に行くための手がかりがない。
なら、似たような事件を追えば手がかりは見つかるんじゃないか?
帰ってきた当時「神隠し」と新聞等で使われてたのを思い出しそっちから当たる事にした

「じぃさん、あんまり好きじゃねぇんだけどなぁ」
母方の祖父の家と言うか神社に行く事にした。
好きだの嫌いだの言ってる場合ではない。
行き先は決まった。なら後は…

「それじゃ見つからないうちに退散と行きますか」
挨拶だけのつもりが随分と長居をしていた
彼は窓に足をかけ…ふと、思い出した。
あぁ…そうだ。彼女とは別件で「向こう」に行ったらやる事があったな。
「挨拶もしねぇで行ったあの馬鹿に一発食らわせてやらねぇと」
拳をぐっと握りしめ、それを最後に彼は窓から逃げていった。

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